ブラックからのリンクはブラックか

格安リンクサービスは要注意」で触れた件だが、既にペナルティを受けているドメインからリンクを受けた場合、果たしてペナルティの煽りを受けるのか?
この疑問は賛否両論で、「受ける」と「受けない」、意見が分かれるものだ。
 
「受ける派」の意見はこうだ。
もし、仮にペナルティを受けたサイトからのリンクを有効のままにしてしまった場合、Googleが嫌うSEO業者等のランクアップ目的のゴミのようなサイトを、野放しにしてしまう。
そんな事をGoogleが許すはずがない。というものだ。
 
「受けない派」の意見はというと、
ペナルティを受けたページからのリンクは、単に評価がゼロであって、マイナスに作用することはない。
もし、マイナスに作用するようなことがあれば、同業のライバルを意図的に蹴落とす事が可能となってしまう。
 
双方の意見はどちらももっともで、当方でも両方のパターンが存在することを確認している。
そう、「両方存在する」が当方の意見だ。
普通に考えて、双方の意見どちらも正しいので、どちらか一方に決めるようなことはしていないはずだと考えるのが合理的であろう。
 
ペナルティの程度によってブラックが感染する?
米大手の検索マーケティング業者、iAcquire(iアクワイア)が、完全にGoogleから追放されたと巷では大騒ぎになっている。
この会社の関連会社が持つリンクプログラムが、Googleの怒りを買った格好だ。
「site:www.iacquire.com」で検索してもヒットしない。
それだけではなく、関連サイト数千が一気にインデックスから葬り去られたというから尋常ではない。
それらから発せられたリンク先も、その煽りを受けたというのだ。
この件は米ニューヨークタイムズ誌が報道したことから、世間に広く知られるようになり、GoogleのWebスパム部門責任者の、マット・カット氏は次のようにコメントしている。
 
「ブラック判定されたWebサイトからのリンクは、ポイントをゼロとしているが、場合によってはリンク先もペナルティが発動することがある。」
これは、ペナルティの度合いによって、リンク先にブラックが感染する場合と、しない場合があることを明言しているようなものだ。
SEO業者はどうしてもリンクの貼り方に無理が生じるケースが多く、網にかかりやすい危険な自演サイトを多数保有している。
リンクの購入はやらない方が無難だろう。
 
尚、iAcquireの事件は、http://www.seojapan.com/blog/seo-firm-banned で詳しく書かれているので、興味のある方はご覧になってほしい。

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