SEOで成功しているWebマスターは、多かれ少なかれ、自作自演サイト(衛星サイト)は所有しているのではないだろうか?
SEO関連の書籍やWebページでは、自演サイトは否定的なものが多い。
下手な小細工をするよりも、サイトの内容を磨き、黙っていても他人がリンクしてくれるような、立派なサイト作りに専念すべきというものだ。
これは確かに正論である。決して間違いではない。
だが、ここでどうしても疑問が出てくるのだが、例えばCGIやJavaScriptなどを解説したり、フリーでダウンロードさせるようなサイトはコンテンツ的にそれが可能だ。
しかしどうだろう?企業サイトやアフリエイトサイトなど、他人が勝手にリンクしてくれるだろうか?
答えはNOである。
世の中そんなにあまくはないのだ。
上位表示を達成する主な要因は、内部要素と外部要素である。
競合するキーワードの難易度が高いほど、外部要素、すなわちリンクの量、リンク元サイトの質、ナチュラルリンクか人工的なリンクかが重要な要素となることは周知の事実だ。
これに加えてIPアドレスの分散も重要といえよう。
しかし、このような都合の良いリンクを、ただほったらかしにしておいて獲得できるものではない。
これもまた事実なのだ。
熾烈なキーワードで上位を占めているサイトは、100%自作自演サイトは保有しているはずで、そうでなければ「SEO」や「キャッシング」等の激烈キーワードで、上位表示を達成できるはずがないのである。
要は交通違反と同じで、捕まるか捕まらないか、その違いだけだ。
Googleのガイドラインでは、単に誘導の為に作成されたサイトは、Googleガイドライン違反であると明確に書かれている。
しかし、複数サイトを持つことを禁止しているわけではない。
それはそうである。
例えば業種の異なる事業をいくつも展開する多角経営者や、単に分野の違うブログをいくつも持っている人だっているだろう。
いくら天下のGoogle様といえど、サイトをいくつ以上持ってはいけないという権利はどこにもないのである。
問題はSEO目的の「荒らし」にある!!
問題となるのが、一部の心もとないSEO業者や個人アフリエイターによる、全くコンテンツ価値がない、むしろ存在が邪魔でしかないゴミのようなWebページが星の数ほどあることだ。
1つの本命サイトを上位に導く為に、ヘビーなマスターなら数百・数千という自演サイトを保有しているので、当然ゴミだらけとなるのだ。
これをGoogleが取り締まることは、当然の権利であろう。
なぜならば、検索ユーザーから見た時に、ゴミばかりが上位表示されていては検索サイトとしての価値が下がってしまうからである。
自演サイトを放置することは、Googleのみならず検索エンジンからすれば死活問題となるのだ。
自演サイトでも発リンクが少なく、堂々と他人に見せられるものであれば、リンク効果は絶大な力を発揮する。
リンク効果が高い価値あるリンクは、同系列ページから自然な形でリンクされ、かつ発リンクが少なく、IP分散がなされているものである。
この条件を満たすには、一部の有名サイト以外、どう考えても自演サイトしかない。
自演サイト=「どうでも良いゴミサイト」を捨て、本物同様、コンテンツを充実させ、更新もする。
時代遅れの記事があれば修正し、不要となったページは削除し、新しい情報はどんどん追加していく。
まさに「本物」をいかにたくさん作れるか、そこがこれからのSEOのキモとなることは間違いないだろう。
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